設計に参加させていただいた音更町、toiの家が先日竣工しました。

建設地にもと建っていた木造牛舎の構造材を再利用したアトリエ兼住宅です。

古材は1本1本の状況を確認し、材それぞれの強度を確認して設計をしたため、天井に見える構造材の間隔はばらばらです。

今の建築は効率化のため、自然では斜めに植わっている木々を四角く製材して使ったものを、ナチュラルな建築と言っていますが、

この建築は

・曲がっている木はできるだけ曲がったまま使う。

・材は不必要に切らないで使う。

・すべての木は性格や状態が違うため、それぞれを確認し相応しい場所で使う。

・古材に合わせて構造を決め、建物の大きさを決める。

ひと昔前は当たり前だっただろう素直な考え方を、現代の凄腕職人達が形にしたプロジェクトでした。

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